「もうあと何年も生きないから・・」「なら我慢が1番では?!」


2017年12月に 初診来院 77歳の男性

 他の歯医者で、放っておくしかないと言われ

 下の前歯の補綴がneckになっているよう

 御本人は30代にやった物だからと諦め?

「おそらく5年以内に抜けてくることに・・」

 で刷掃指導を三回に分けて行い

2018年7月 再来したときの歯石除去状態が

 汚れがたまりやすい構造なのでその趣旨をつたえ

 前歯の動揺についてもアドバイスし

 また三回ほどの来院で途絶え

2019年12月に 上の前歯の動きが気になると来院され

 レントゲンで確認し抜いて処置が必要だと説明、

 費用面のことを気にされているようなので

 そのまま放置 また三回の来院で自己終了

2021年7月 上の前歯を抜いて入れ歯をする気になった模様

 念のためレントゲンで確認すると、ヤヤ改善傾向に(^_^;)

 抜いた後の入れ歯の話が切っ掛けか、そのままに・・

2022年8月 今回は来院する先から

 「お金がないので、とにかく安く仕上げたい!」

 「あと何年生きるか分からないのだから!!」

 開口と共にそんな言葉が機関銃のように

 御本人の気持ちを落ち着かせるため

 口の中の写真を使って今の問題を分かりやすく

 語りかけるように説明

「しいて今抜いて入れ歯にする必要性はないと思います!」

「食事の時に前歯が動いて邪魔に感じるのは分かりますが

 入れ歯にして噛み辛くなるよりはまだよいのでは?」

老後のお金の使い方へのアドバイスはおこがましいので

「先が短いなんて、誰も分からないことを言うより

 食事が取れることの幸せについて考えてみては・・」

でも、冒頭の言葉が何度も出てくる負の言葉に対する

「入れ歯で噛めるようにしましょう!」という

返し技が弱いのは、常だよなぁ~(ーー;)

でっ 次の方は初診が73歳の女性

2006年9月 下の前歯の破損で来院

 73歳のわりにはしっかりしたお口の中で

 他医院で歯石除去を経験し不快感を覚えたようで

 破折した歯の修復だけで終了

2019年6月 高齢になって体のことも重なって

 検診希望で来院され

 以前修復した詰め物は外れ、それ以上に破折が

 進んでいましたが、本人の訴えがそこにないので

 器械でなく手作業で除石をしながら

 口腔衛生指導?を衛生士さんにお願いし

 三回ほどの来院で終わることに

 その時のレントゲンですが 下の前歯群の位置異常

 以外は得に問題は無かったと記憶しています。

2022年7月 前歯がぐらついてきたと来院され

 レントゲンで歯周病の急発を認め

 衛生士さんが歯石の再沈着があることを指摘

 歯石除去と生活指導(姿勢・噛み方)をし

同年の9月に来院されたときの状態が腫れと汚れ

再度除石をしようとする衛生士さんと御本人に

「本来なら 歯牙移動で固定が理想だと思いますが

 プラスチックで固定するより歯石の方が・・」

 の説明に

「えっ 歯石取らなくていいんですか?」

 両者から質問をされ

「よくよく過程を考えて、それも有りだと思います!」

 で アミノ酸パウダー付加の高圧水洗浄のみで

 食事指導とロイテリ菌タブレットを勧め

同年10月に来院されたときの状態

 動揺は治まりつつあるもレントゲンでは

 歯槽骨の吸収が進んでいる像が認められ

 動揺歯の自然脱落の危険性はあるものの

 前回の方のような消極的言動は無いので

 我慢して頂くと言うより 御本人の意思に

 寄り添いながらなるべく入れ歯の製作に

 ならないように祈る次第です(・_・)(._.)

 

 

 

 

 

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です