度重なる空回り で 患者さんに迷惑 なのに賛美って?((+_+))

私の肉体と精神的衰えを強く感じさせられた今年に入っての新患の方

当院が保険は利かず自費診療のみという事を理解されての来院希望で

推薦者が誰なのかがはっきりせず、聞き覚えのある人の名前があれど

全く面識のないセミナー情報やYouTubeでよく目にした先生のもので

ちょっと不安を感じましたが、まずは得意の情報収集がてら世間話で

その方が訴える入れ歯作成を希望するに至る経緯をお聞きし、居住が

遠方で保険診療を行っている医療機関ではない当医院を選んだ理由が

どんなことなのかすごく気にはなったのですが、まずはレントゲンを

2026年2月に初診来日当日に「必要であれば!」という意思表示で

レントゲン像の乱れは、医院の老朽化に伴う施設拡充の脆弱性だと

反省をしつつ、自分にできることと患者さんの要求を擦り合わせて

この状態を患者さんの要求に合わせるのはなんとなく出来そうな

気がするのですが、レントゲンやご本人の希望を総合すると・・

〇これ以上は歯を抜きたくないし歯の処置も避けたい。

〇生活の拠点が海外だったため日本での収入が安定していない。

〇趣味の人前に出る活動の為に見てくれを整えたい。

〇噛まないでいられる! といいながらの骨隆起(-_-;)

〇遠方からくること(多忙)もあり通うことに制限が?

正直言ってどこまでご本人の気持ちに寄り添えるのか不安でしたが

一般的な考えとして歯周病の安定と口腔内環境整備が必要だと伝え

同年の3月に入って左下犬歯の動揺固定を行うまでに衛生士さんの

レクチャーを3回ほど受けていただき、その後の経過を観察した後

まず、10万円ほどかけて治療計画用義歯という意味合の保険対応の

多少今よりは見た目の改善が望めそうな入れ歯を作る事を提案

同年の4月初旬に入れ歯用の印象を取り、左下犬歯の固定の確認のため

レントゲン撮影し,下顎の修復についてはご本人も前向きではないので

4月後半には鋳造鈎(入れ歯を口の中に安定させる装置)のメタル試適と

咬合採得(噛む位置決め)を同時に行い通常はその後、日を別にして行う

試適(最終チェック)の工程を省略して義歯完成まで行うことにしました。

ところが技工物が届いて完成入れ歯をチェックした時に一寸違和感が有った

ので、患者さんにsetする前に出来うる調整をしておいた方が良いと考え

入れ歯作成時の模型は割り出しでなくなっていたため、運よく設計用の

模型が手元にあったので出来上がった入れ歯を挿入してみて少し不安を

感じ、いつもなら簡単に微調整でset終了するのが当たり前なのですが

遠方より来院されることもありご本人に電話連絡させていただき

同年の5月初旬の予約での処置予定変更の可能性をお伝えしました。

来院されてからのsetが難しいという予想が有っての入れ歯調整は

スムーズに出来ましたが、思ったほど入れ歯とお口の適合が得られず

模型上での適合調整と同程度までは出来た感じがしましたが、当医院の

目指す適合状態とはかなりの隔たりがあり口腔内での調整に限界を感じ

このままというわけにはいかないと思い印象を取り直すことにしました。

あと、技工士さんへの口頭指示ではうまく伝わらない下顎の歯牙固定を兼ねた

マウスピースと入れ歯を合わせた設計の疑似模型を自分なりに作成考案して

2週間後の納品予定で技工士さんに無理言って作っていただきました。

同年の5月後半にはなんとか上下の装着物を用意することができ下顎の

マウスピース+入れ歯 はネットでの動画発見も技工士さんへ作成物の

イメージを伝える助けになったようで、出来具合は思った以上の物になり

口腔内で咬合圧微調整で👌、上顎の入れ歯の適合は改善されていましたが

前歯の歯の長さのバランスが取れていない感じがあったので

ご本人に手鏡にて確認していただきながら形態修正していると

自分の歯と入れ歯の人工歯の色の違いが気になったようなので

歯の色のバランスは保険対応の作り方だとこのくらいの感じに

なるが、本義歯作成時には改善できるという説明をしました。

ご本人の希望が、早く上の本入れ歯が欲しいという事と下の欠損

した箇所はとりあえずはちょこっと歯があるように見せて欲しい

ということでしたが、歯周病の状態が入れ歯を入れることには

対応できていないが故の処置計画だったはずが、いつのまにか

ご本人はやる前の歯の痛みやグラつきの悩みが無くなった様で

つぎの要求にステップアップしていくことになりました。

7月のお子様の結婚式にちゃんとした入れ歯で出席したい!

((+_+)) <ここまでが第一の空回り>

左下犬歯の動揺歯をマウスピースで抱え込むことで、唇側の

排膿路がどのように変化するかを見るために

同年の6月前半に確認の来院をお願いし、多少の症状改善が有ることを

期待したのですが、まだ衛生管理などが十分にできる状態では無いことも

あり、初回の来院時と比較すれば改善傾向は認められないとまでは言えない

までもこれでは本義歯作成に移るのには非常に厳しいと説明すると

6月後半に自分なりの頑張りと結果を確認したいと来院され

「7月の目標は諦めるけど、とにかく本義歯を作ってほしい!」

と強調・懇願され、症状改善を待って義歯を作るという考えは

ご本人の今の状況には合っていないという事だと理解しました。

そこで、上の本義歯作成を行う上でご本人の希望の”見た目の改善”

に対して問題となりうる2本の歯の虫歯と歯周病の進行をチェック

するレントゲンを撮らせていただき、歯髄の問題が無いことを確認し

同年の7月に入ってプラスチックで出来るだけ現存の歯を削らず充填

修復してみたのですが、私からすると前歯の形態が正常な歯とは違う

感じがしました。そこで、ご本人にこの状態で納得できるのか確認して

頂いてOKが出たので、以前撮影した全体像のレントゲンでは診断が困難

だった歯の残存状態のチェックを入れ歯作成前にしておきたい旨を説明

7月中旬に局所レントゲンで問題を確認させていただきました。

ここまでの技工物作成に当たり、設計問題や材料費の追加など

自費診療の利益率が圧縮されていることもあり、本義歯を作る

ことには利益の確保上からして魅力を感じはするのですが・・

レントゲン所見の右上第一小臼歯のこのままのでの義歯作成は

製造物責任の観点から厳しいという考えを伝えると、次の来院時に

「前回のレントゲン撮影の影響が体の変調を引き起こす原因になる

ことがあるみたいだと海外にいる知り合いの医師にアドバイス受けた

時に、(遠隔?で)歯の状況を診て貰ったら波動的に問題は無い様で

入れ歯は作ってもらって大丈夫と言われたんです。」

という訴えに、もう反論の余地はないようだと困り果てた顔の私に

「責任を取れ!なんて言うつもりは毛頭ないし、信用してますから!」

まで言われてしまうと・・で

当医院が一押しの機能美デンチャーを50万円の予算で提示すると

「奥さんのあの入れ歯が良いと思っているんで!」

笑った時に金属が見えないノンクラスプデンチャーですよねぇ(-_-;)

妻も金属は嫌って、噛むことは諦めてもらう条件で作った

機能美デンチャー→機能美デンチャー+ノンクラスプのコンビ‼

妻には作るときに「100万円の価値はある入れ歯だからね。」

それを今回は65万円に増えることくらいは了承いただけるだろう

という私の判断で見積もりを提示しさせていただきました。

もしかするとこの時の増額が下顎の入れ歯についてのものと

勘違いされていたのかもしれないという懸念はのちほどへ

こちらとしては、人前に出るための見た目改善の上の入れ歯は

機能美デンチャーの変形でなんとか患者さんの希望は叶えられる

として、下の入れ歯は見た目の問題と動揺歯の存在位置の関係で

ノンクラスプデンチャーをビューティーデンチャーとして作る案は

動揺歯の固定の視点からすると避けたい処置法だと考えました。

6月の時点で上の入れ歯は歯周病の安定化の道筋を作ってから9月くらい

をめどに作り始める予定を患者さんに納得してもらえたかは別として

7月のレントゲンで作成困難を伝えた時点から、ご本人の気持ちが

症状改善もあってとにかく入れ歯づくりを始めるという流れになり

作るかどうかの話し合いからどんな設計にするかというやりを経て

同年7月後半に最終型取りをして金属と人工歯の試適を同時にして

噛み合わせは前回の入れ歯作成の時のことを踏まえて確認程度で

という事で製作時間の短縮を考えて技工士さんに依頼をしました。

その依頼に快く応えてくれたのは助かったのですが、納品時に気に

なった梱包用の段ボールと保護した技工物の間のあそびによる振動

中を確認すると人工歯が前歯1本だけが所定の位置に収まっておらず

私がとりあえずもとに有ったであろう位置に戻しながら他の確認をし

同年の8月に入って口腔内への試適した時は、まず患者さんが

色に関しては凄く感動された中で私は脱着がスムーズすぎる様な

気がしたのですが、プラスチックの鈎部分が付与されてない

事が影響している可能性と患者さんの感覚を聞き納得しました。

ただ、前回のレントゲン撮影に対する海外の先生の意見を補充

するような日本の統合医療では著名な先生の助言があったようで

「手足の浮腫みはレントゲンが関与する可能性があるみたい

なので、今後レントゲンはNGという事でお願いします。」

と念を押され、少し体調が悪くなったのかと気になりました。

あと8月末に衛生業務で来院した時に、前回作ったマウスピース+

入れ歯の装置を飛行機に置き忘れて紛失してしまったという報告が

サラッとあり、私としては紛失というより破損によるものではないかと推測し

今回は噛んでも壊れないようにマウスピースだけの設計にとどめ、前回の作成物

の着脱が大変そうに見えたこともありリテンションビーズを付与しました。

制作物の紛失による下顎の作成物への要求変化が出そうだ

という事は、今回のマウスピースのみの制作にしたことで

何となく予測できましたが、かといって固定が必要な歯が

要所に有る為とりあえずこれでしのいでいただくしかない

ことと、もっと早く入れ歯完成を望んでいるという気持ちが

痛いほど伝わってくる中 今回たまたま夏休みを挟むことで

技工物の納品が通常より時間が掛かることに焦りを感じていました。

9月に入ってやっと入れ歯のsetにこぎ着け、口腔内に装着

した時の上顎入れ歯の所定の位置に収まっていくはずの感じ

が思っていたものと全く違うことにハッと一瞬手が止まり

慌ててCCDカメラを使って口の中を探り、適合不良の理由を

考えられる範囲で答えを探していく中で、患者さんからの

「先生、すごくぴったりして使い心地と見た目が抜群です!」

という賛美の言葉に、かえって私の焦りが巨大化にすることで

「これは、作り直しが必要だと思います!」と思わず口にし

「なんで?私が良いって言ってるんだからよくないですか?」

というやりとりになり、まずは患者さんの希望を優先すべきと

一週間の試し機関という事でその日は入れ歯を患者さんに託し

3週間後の9月の後半に来院していただき不適合の部分を確認すると

今回は、メタルの不適合以上に保存状態の疑わしい歯の支持組織に

炎症性の反応を確認!慌てて調整して痛みを取る事には成功しましたが

この現象は、もしかしたら模型の変形か印象後の時間経過で歯の移動が

関与しているか入れ歯の重合作成工程で入れ歯自体がゆがんだ結果だと

衰え行く私の頭で考え判断を下し、ご本人には期待外れとなる再作成の

必要性を説明し次回の印象やり直しの予定を組ませて頂きました。

「再作成費用は当医院が責任をもって負担しますので!」

その言葉が患者さんの気持ちを考えていなかったことが分かる返答が

その次の日の10月初日に、遠方よりわざわざご本人の意思を伝える

為だけに来院され受付で語りだした内容が

〇上の入れ歯は自分にとって最高だと感じている。

〇海外にいる知り合いのドクターもそのことを確信している?

〇作り直さず問題が有ったらまた作成をお願いしたい。

〇下のマウスピースは使う意味を感じなく、欠損部の補填をして欲しい。

という内容を丁寧に説明されました。

私の入れ歯に対する評価とは全く違う、賛美ともとれる冷静なる言葉に

言葉を失い、下顎の欠損補綴にノンクラスプデンチャーを20万円で

作るという提案がとんでもない的外れであった気がしていたところへ

「これ以上型取りはしないで、出来るものをお願いしたいです。」

最後の一言が、じわじわと私の胸に絡みついてくる感じがして

この入れ歯作成を担当した技工士の方にその趣旨を伝えると

「模型に入れ歯がぴったり入っていたので、正直何も言えないなぁ。」

という答えに、問題解決の方向で相談を切り替えると

「マウスピースを作った模型は傷ついているので適合が心配です!」

の返答に、費用の面以上に対処する術が私には思いつかず

「だいぶ前に対合で取った模型でつくれますか?」

この状態からして、歯の移動が下の歯で有りうるのでは?

いまさら言っても遅いですが、シリコン印象の利点を

<第二の空回りは患者さんと技工士さんに及ぶ>

このシリコン印象は、模型作成時に分割撤去したとのこと(-_-;)

下顎はノンクラスプ用のレスト座付与をしていない分 今回の

入れ歯作成には最適とは言えませんが、アルジネート印象で

二度注ぎ模型よりは信頼性がありますし、上顎の印象は入れ歯を

作り変える時の不適合となった原因の究明には役立ちそうかと

そんな話を技工士さんとメールや電話で話し合っているところに

「海外へ発つ前の空港から電話してるんですが・・」

受付の妻がたまたま席を外していて私が電話を取ると

話しずらそうにご本人の気持ちを

〇先生はタダで入れ歯を作り替える必要はない。

〇下の入れ歯の料金の支払い方法を受付と相談したい。

〇上の入れ歯は本当に満足しているし評価している。

〇型の取り直しはせずに作るという希望は無理があると承知している。

この内容を聞いた時に頭の中に浮かんだ、50→65万円に費用変更した

理由の一つに下顎の入れ歯の作成費が入っているかもという期待が

あったのではないかという予測が思い出され、あとさき考えずに勢い

余った感じで電話越しに「下顎の入れ歯のお金は頂けません!」

と話を遮ると「あとは奥様と話します。」

<第三の空回りと意外なる賛美>

この後、技工士さんとの度重なるやり取りを経て出した私の結論

上の入れ歯の作り直しは中止し、下の入れ歯をどう作るかで

金属のレストを付与した噛めるノンクラスプデンチャーも諦め

純正のノンクラスプデンチャーと、万が一それが適合しなかった

事を考えマウスピースのシートを二枚重ねにして強度補充した

マウスピース+入れ歯を作成するよう技工士さんにお願いしました。

その技巧作成を依頼したのが9月の終わりから10月の初めにかけて

同年の10月20日に技工の方から写真つきで報告が入り

「シリコン印象で作った模型を使いました!」

の電話越しの説明に安堵を覚えましたが、ちょうど

患者さんご自身が受付不在の本日午前中に入金の件で

突然来院され「あれっ、今日は休みですか?」と椅子に

座るなりお金を用意しだしたのに対応した私は

「技工物が届いていないので入金はご勘弁を!」

で、遠方から来られたのに担当の受付が不在だったことと

ご本人の希望に添えないままお帰りいただくにはあまりに

申し訳ないと思い、お話を進めていくと

「ちょうど近くに来る用事があったからさぁ~。」

そのことを、技工士さんにに伝えいつごろ技工物の納品が可能か

聞いてみると「マウスピースをこれから作ります!」

前回と同じ一か月近くかかるのには無理を強いているからかな(-_-;)

同月の22日に技工士さんから送られてきた写真と☎連絡

「マウスガードシートを二枚重ねで作ったら、シートの隙間に

気泡が入り込んだようで膨れ上がってきちゃいました!」

という報告ともう一度作り直すためのシートを送って欲しいという

要請があったのですが、このシート二枚重ねの構想は私の独断で決め

結果として無理が生じて制作の手間を強いてしまったことを反省し

マウスピース(歯の保定)で作るのは諦めることにしました。

同月の24日に技工物が手元に届き、無理難題を技工士さんに

言って作ってもらった結果がよくわかる 送った模型と

帰ってきた模型の状態の変化が物語っていました。

想定していた対合歯の破損に対し、印象二度注ぎの模型で

咬合状態を確認し、ちょっと気になった歯肉に接する

鋭利な部分を指でなぞりながらなんとなく調整して

患者さんに手渡すときになるべく時間が掛からないように

前もって手を加えておくことにしました。

鈎部分に当たる箇所を1/2~3に削合したかった事については

おそらく技工士さんが義歯の安定に必要なレストや金属部分の

床を補強する構造が付与できない分、義歯の口腔内での維持安定

と鈎の破損予防を考慮して幅を広げたのだと推測し、私の独断で

修正するのは控えあとはお口の中で患者さんの意見を聞きながら

行おうと考えました。

同年の10月30日 下顎義歯のset日、受付のドアは開かず

後から電話で「忘れていました、今近くでこれからって?」

診てあげたいのはやまやまですが孫の世話で外出予定だったので

同年の11月2日に、なんとかご本人の口の中に収めることに成功

ただ、パチッと音と共に微動だにしない適合が患者様にとって

着脱困難を引き起こし、set前の調整で考えた鈎部分の切削が

必要だったと反省しましたが、内面の処理で何とか着脱可能に

入れ歯の調整が済んでから、衛生士さんによる歯周チェックで

新たな問題を衛生士さんから指摘され、噛まないという忠告

は再三していたのですが新たなる挑戦を始めたとか(武道系)

もうこれは私の守備範囲を超えているので、他の気になった

上顎の入れ歯をチェックした時に、カルテに記載してある

歯肉の傷について気になっていた部位をチェックすると

作成時の写真と比べて驚いた、入れ歯の沈み込みと

噛んだ圧力を分散する肝心な部位の破損に絶句!

早すぎるし 早期脱落の危険がある歯の保護作用✖

この写真が物語る、入れ歯作成には適していない歯周病の存在

ただ、その問題が有るが故の改善点もあったりして

諦めたり、安心したり、焦ったり、期待したり・・

この刺激から身を引く時期が近づいていてきているかなぁ

(-_-;)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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