入れ歯よりブリッヂに期待が膨らむ事に対する愁い

何度も投稿記事にしているので
このサイトをご覧の方ならなんとなく
感じて頂けていると思いますが・・
2023年5月 患者さんの紹介で来院された方
話を聞くと仕事柄色んな地域に行かれ
その都度歯の処置をしていたとのこと
最近になって知り合いの歯医者さんで
ブリッヂの処置を受ける予定だと(;゜ロ゜)
御本人の希望は 歯並び?!
途中で気持ちが変わったのかな?
確かに処置はしてありますが、私が一番
気になった咬合不全と歯周病に根尖性疾患
まずはブリッヂの処置を待って頂き
矯正の話しから根の処置の必要性を話し
まず必要と思われる神経の処置に着手
二度に分けて神経の仮詰めをさせて頂き
1ヶ月後に問題の改善傾向を確認してから
今後の処置内容として入れ歯が必要だと話し
本人希望のブリッヂや被せ物は後回しになる
という説明を永遠ループのごとく説明し
そこから治療が進まなくなったのは、御本人の
仕事が忙しくなってきたことも重なって
同年の11月に他医院にてブリッヂにする予定の
仮歯が外れて来たあたりから、診療方針に
本人が納得出来なかったことと一身上の都合
問題が重なってしまったようでした。
2024年3月より来院されなくなり
2025年1月に連絡があったときは・・
恐らく手前の歯で咬合負担をしていて腫れ
その消炎に伴ってその咬合力が後方の歯に
移っていきダメージを与えた結果でしょうか
さぁ~て ブリッヂや被せ物より入れ歯だって
言ってる場合では無くなってきていますが
噛み合わせの回復をまず考えないと・・
「インプラントは絶対嫌です!」は良いけど
「出来ればしっかり被せて欲しい!」という
ある意味 悪魔の囁きに耳を傾ける前に
「まず噛める様に入れ歯を で噛み合わさる位置に
歯の移動を考えるっていう案に少しは耳を・・」
無駄な抵抗だとは思うのですが つい(^_^;)
次の方は、患者さんだった方からの紹介で
2023年10月に受診され、主訴は歯科不信
去年処置したのに今年も虫歯が有ると言われ
右上の奥歯の詰め物をした後に手前の
小臼歯に虫歯が発見されたのだと解釈し
詰めることと虫歯の治療の違いを説明
それより左の上下に問題が蓄積していると説明
右上の虫歯はとりあえず予防で経過観察に
衛生士さん曰く、汚れはさほど問題ないのに
歯肉が腫れているのが気になると
2024年4月に入って左下の歯が痛み出したと来院
やはり思った様に症状が出てきたので、そろそろ
ブリッヂを止めて入れ歯にする時期に来たことを
説明し、軽く咬合調整をして翌月症状消退を確認
仕事と体幹の問題を指摘し整体で調整中と
2024年9月に同部の炎症症状が増幅され
歯冠形態を変えながら咬合を調整し
そろそろ上のブリッヂを外す事を提案
入れ歯にするのはかなり抵抗が有る模様
2024年11月 衛生士さんの説得説明が功を奏し
まず虫歯の処置をするという名目でブリッヂ除去
レントゲンにて神経保存より神経除去が
今後の経過にとっては良いのではないか
という当医院の意見を受け入れて頂き
根の処置を始めたら神経が見当たらず難儀
根充時期を次回にさせて頂き
後日、根充をして仮歯を調整し直したとき
咬合痛が有った事を聞きその確認をすべく
2025年1月に入ってから仮歯の脱落に対応しながら
根の状態の確認をしていく中で、技工の方から
「4番のクリアランスが取れないと思います!」
の進言が・・
となると益々ブリッヂは厳しいことになると
患者さんに伝えるのですが
「出来ればブリッヂで!入れ歯は想像出来ません。」
という要求に応えるため、仮歯の内面合わせを
やっていて ふと気付いた加重負担現象の歯肉
「コレは、入れ歯が安全だと歯肉が悲鳴を上げて
訴えているんですけど・・」
写真を見せながら説明が空を切って(;゜ロ゜)
では、ブリッヂに対しての愁いが現実となった
以前2度ほど投稿した方のブリッヂになる経緯
最終補綴物が入ったまでの内容が
2023年11月にブリッヂをsetしてその後
1年ほどは問題なく?経過していましたが
2025年1月 検診時に受付で一言
「入れた歯が痛くなっちゃった!
噛めないの、どうしたら・・」(;゜ロ゜)
慌ててレントゲンを撮って歯周病の悪化と
根尖性の炎症を疑いましたが、そうでも無い
けど、かなり荷重がかかっている感じに
衛生士さんに歯肉チェックをお願いすると
「そんな問題が有る様には見えません!」
と言う返答に「今も痛いですか?」と
打診痛を検査して「アラッ、痛くない!」
良く話を聞くと食事中に痛みを感じた様で
その時からそちらで噛むのを控えていたと
「痛くなったとき何か堅いものを食べた とか
躰で、腰とか膝が痛くなったとかは?」
「そう言えば、右手が痺れてきて・・」
やはり、恐れていた事が起きた様で
そういう時に入れ歯なら外してもらい
様子を見られるのですが、ブリッヂでは
こんな感じで、いい加減な咬合調整しか(ーー;)
「先生、上の6番が駄目なんじゃ無いですか?」
おぉ~ 流石 衛生士さん! でもねぇ~
私が思うのには、患者さんのウエイトコントロール
に生活環境と精神的緩和が一番かと・・
今までの経過から、食事で噛むときの問題より
姿勢保持や労作時の歯牙活用の是正が鍵に
要は ♥日々の養生法♥
”ブリッヂでも入れ歯でも,歯が有ったときと
同じ様には生活は送れないという気付き!”
と
”痛みは大切な躰からの警告・叫び”
これにつきると思うんですよねぇ(^0^)