脆くなるとなぜ困る? そこに被せるのは・・
虫歯を繰り返すことで
やむなく歯の神経を取る事に
そしてそのあとの処置として
行う被せ物 でも その前に
神経を取っていない天然の歯でも
起こりうる歯の破折で思う事。
この方は、むちゃくちゃ骨が硬く
下の親知らずを口腔外科で3時間以上
かけてやっと抜けたという
虫歯も歯周病も縁遠い私より3歳上の
チョー健康な方のレントゲン
2000年の12月が初診でしたがその時は
その親知らずの相談に来られました。
そのあと、唯一詰めていた左下の歯が
症状を出し始め根の処置へ移行し
歯冠部の歯の破折を併発され
やむなく金属の冠をしたのが
2001年12月
歯の残りが多かったので
プラスチックの詰め物で
しのげると安易に対処した
結果がこのようになり
骨の隆起から推測出来る
結果だったと反省させられ
その時は何とか対処が出来ました。
しかし、2014年の4月
何かおかしいと来院され
お口の中を見ても検査をしても
原因が分からず様子を見てもらうと
2015年7月に来られたときには
明らかな症状が出ていて
冠を被せた反対側の歯が
破折している事が
分かるようになっていました
仕方なく根の処置をしようとしても
破折している場所が仇となり
通常の処置が出来ず
やむなく応急的に根の処置をし
破折した物を除去すると
矯正を絡めた補綴処置になると
ご本人に伝えると
「なんとかならない?」
という当然の要望が
その言葉に背中を押され
気合いを入れて根の処置をすると
レントゲンで器具の折り込みが
発見され、これは冠を被せるのは
諦めてもらうしか無いと
「駄目なら抜くしか無いじゃない!」
ご本人の前向きなご意見に
どうしても抜く気になれず
とりあえず蓋をして2016年12月
症状が出ていないことを確認し
考え抜いてリカバーした
補綴処置?
が機能していた結果が
見られたので
一寸費用を多く頂き
噛めるようにデザインをし
衛生指導に来て頂くよう
説明をしました。
しかし、定期検診に来るという
今までしたことの無い事に
かなり閉口していたようで
2019年3月
「これ以上は磨けないしする気がない!」
と強い決意で来院され
一寸待って欲しいと
小さいレントゲンで
確認すると
確かに抜く時期に来たか
と、自ら行った処置の
未熟さを反省しながら
抜いたのですが
歯と骨がものすごく
硬い!
通常の3倍の時間が掛かり
終わったときは脱力感が
「なんでそんなに時間が
小っちゃい歯なのに!」
また信用がここでも揺らぐぅ~
愚痴はここまでで
なぜ、神経を取った歯が脆くなると困るのか
そうです、被せた歯は硬くて壊れなくても
残ってる根っこの部分が噛む圧力に耐えかねて
破折してしまう事になる理由が
天然の歯でも割れてしまうと言う
咬合圧の不思議なところ
通常はせいぜい60キロ前後の加重が
ある条件下になるとその数倍掛かるという
説明になるかと・・
くどすぎましたか?(;゜ロ゜)