保険から外された継続歯という方法で?!


4年程前に投稿記事にした妊婦の方の症例

処置としては母胎に影響はさほど無い

とされていることではあるものの 慎重に

事を進めたら・・という内容の

妊婦さんの我慢? 子育ての苦労!!

出産から子育てという多忙時期に合わせ、本来は

やり直しが妥当であった歯を修理で治めたつもりが

骨の炎症を起こし、その歯を抜く必要が有るという

当医院の苦肉の判断に対し患者さんが下した結論が

入れ歯でやるとして、その歯を抜かないと駄目なのか?

という質問に行き着くこととなりました。

当医院の、なるべく自分の歯を抜かずに残す!為の

予防に重点を入れているという理想論に納得して

ご夫婦で来院して頂いていることもあり

「入れ歯なら痛みの無い歯であれば抜かずに

 その上から作る事ができます!」

という説明に御本人が出した答えが 再根治!

2022年12月3日 修理に使ったピンを取り外し

同年の12月10日に薬剤を根管より投入し

 

同年の12月19日に痛みで来院するも腫れは治まる

傾向が感じられたため咬合をさせない様に処理し

2023年1月より歯肉の腫れをチェックしながら

御本人の希望確認を繰り返し、歯を抜かずに入れ歯

という処置内容に気持ちが固まっていきました。

同年の6月に再度レントゲンを撮り、歯肉の腫れ

は大丈夫でも歯根の状態が抜歯適応だと説明

同年の11月に来られたとき、何とか残せないか

という訴えがあったため再度レントゲン撮影

撮影角度の問題なのか「抜くほどでは無い状態

に見えます。」とうっかり口にしてしまいました。

そこから、入れ歯もせずにこのままでいたい

というご要望に変わっていき

2024年の1月に来られたときは、抜かなくて良いのなら

駄目元で冠を被せることが出来ないかと言う流れに

レントゲンを撮り直して、冠を被せるのには・・(ーー;)

同年の4月にいよいよ被せ物に挑戦したいと

いう考えに固まったことを確認したので

このままではまた歯肉が腫れ出す被せ物に

なりそうな咬合状態を回避する案として

土台と被せ物を同時に作る継続歯という手法

を取らせてもらうことを了承頂きました。

この方法は保険診療の場ではよくに出現した

やり方で、行程を飛ばし時短効果がある分

歯と被せ物の適合の面で難があることから

修復後の問題を起こしやすいということも

あってか保険から姿を消した修復法では

あるのですが・・(;゜ロ゜)

同年の4月30日にセットを試みると殆ど適合せず

技工に連絡し、ジルコニアという修復法で無く

e-Maxという修復物に変更することを相談し

削りに少し手を加えて、型の取り方も変え

同年の5月16日にいつものように一発無調整でset完了

修理から被せ直しという長い道のりに諦めず

ここまで付いてきてくれた患者さんに感謝と共に

本来、自費ではあまり行わない継続歯という

修復法が功を奏して良い結果に(10年の使用)

結びついてくれることを祈らずには・・(・_・)(._.)

因みに、やり直す前のジルコニアはe-Maxより

2万円ほど患者さん価格は高いのに対し

今回、やり直しの費用は当然こちら持ちなので

入金が少なくなって技工料金は2倍になる

患者さんの為の自費診療の醍醐味は如何に!!

下の技工伝票を見るのが怖くなります。(ーー;)

同年の6月7日 検診時、感想を聞くと

「心配したほど問題は無く、やって良かった

 とは思います!」

「普通に噛めますか?」

「噛まない様にしているのはフロスをした時

 お肉(歯肉)がフニャってするんで・・」

「その感覚を大切に育てて下さいネ!」

しかし、チェックしてくれた衛生士さんが

「また、怪しい形に・・」 という報告をくれ

 また半年後のレントゲンチェックかなぁ~(^_^;)

追伸: 2024年医療改定の本によると

 エンドクラウンというキャドカム冠の

 修復法として保険診療に残っていました。

 勉強不足が露呈してしまい面目無い😅

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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