ハイレベルの理解?! 勘違い? 処置無し予防
どの歯が痛いかハッキリしないと
2012年1月に初診で来院された
当医院の診療styleを
十分理解した方?
大きなレントゲンを撮影し
一通りの検査を済ませ
痛みの出る歯の同定を試み
ご本人の納得が得られず
とりあえず
右下(X線画面左側)の
親知らずとその手前の
大臼歯の問題を説明
その歯の痛みでは無いと
こちらの説明した
親知らずの抜歯と
手前の歯の根の処置
と冠を被せるという
提案は見送りに
上の歯の冠を被せてある歯の今後の問題を説明したのが
きっかけになってのことか、以前の処置に懲りてなのかは
はっきりしませんでしたが、清掃状態も兼ねて
見送る事に
2013年2月 再来
指摘した場所が気になるよう
小さいレントゲンで確認
かなり虫歯が進行してると
説明するも
口の中ではそれが解りにくく
私の説明も、歯の長持ちと
処置の関係を長めに話した事もあり
痛みが出ていないからと
処置は見送る事に
虫歯の状態を確認した衛生士さんだけが
心配そうに私に向かって
「探針がすっぽりはいりますけど!」
処置を期待してるのが良く解りました
ご本人の訴えを尊重する旨を再確認
そうこうしているうちに
2015年1月まで痛みが無く
経過していたのですが
歯の一部が欠け ソコに物が
入り込むと取り出せないから
埋めて欲しいという要請
神経の処置をせずにという
難題をクリアーするため
ドックベストセメントを使用
これでも痛みが出ないのが不思議
一週間以内に痛みで来院すると
身構えていましたが
2016年4月までそのまま経過
その時のレントゲンがこちら
腫れたり痛んでもおかしくない
口の中を見ても
大分詰めた物が剥がれたように見えますが
物が挟まり困るということも無いという、
嬉しいようで
悩んでしまう状態
あと、その上にある冠が被さってる
歯にも問題が出始めているのですが
そのことは、強いて説明しませんでした
恐らく、残っている歯の壁が無くなって
ご本人が感じ始めるだろうと
2018年の8月
考えていた状態になったので
大きいレントゲンで
確認すると
これで痛くない
なんでもない
というご本人には
脱帽するしか
上の冠も自然に外れるだろうと
言っていたのですが流石に
邪魔になるだろうと削り落としました
2019年の7月の状態ですが
ここまで
痛みも訴えずに来れたのは
一体何だったんだろうと
削らない 詰めない 被せない
は確かに私の思うところですが
それを本当に理解して
ここまで付いてきてくれたのか
あらためて患者さんで無く
私自身に問うてみる必要が
あるように思いました。
歯科診療不信 と 信頼関係 の狭間
確か一度
「麻酔をしてしっかり汚れを取って治しましょうって言われたんですが!」
友達の紹介で、知り合いの歯医者さんに相談をしたようで
隠さず私に言って来られたので、「是非やってもらってみて下さい!」と
送り出したことが有ったことを考えると
私が言っている 予防への挑戦 のススメと説明はは
自分のやったことの是非を問われることへの恐れが強い結果なのかもしれません。
「この歯は、10年後には被せようが放っておこうが抜くことになると思います!」
口から出た言葉の真意、是非は 診療を受けた患者さんの判断に委ね
謙虚に診療に当たらねばと、再決断しているのですが もしや
周りは方針転換を願っているのかもしれませんね(;゜ロ゜)