予防への過剰な期待?!の問題
2015年 11月が初診で御本人が十歳の時
予防と言うより自然派を好まれる
グループからの勧め?があり受診され
多数の乳歯う蝕が認められ
ほぼ歯を磨くという必要性を感じていない
食事と生活で健康が保たれると信じている
というのが良く解る状態なので
まずは、衛生士による刷掃指導から
なのですが、1年に2~3度しか来れないと
2016年 4月の状態 改善出来ているとは・・
2017年 4月の状態 そろそろ永久歯が・・
同年の7月 検診で左下第二代臼歯の頬面に処置必要な・・
と告げたところから来院されなくなり
2020年 9月に痛みで来院され、歯並びの件は良いとして
レントゲンで神経の処置が必要になって来ていることを
説明すると、卒業間近で忙しいと・・
2021年 3月 卒業式が無事終わったと来院
ただ、虫歯が・・
根の先に炎症が出てきていることを説明
本人は痛く無いと言い、お母さんは様子みたいと
(;゜ロ゜)
同年の4月に入り早々、歯が欠けたと来院
予想したとおり、ドックセメント希望
根尖の骨溶解度を説明し 出来れば根の処置を
自費で行う医院への受診を勧めるも
同年の7月に 再破折で来院、やはり痛み無く
再充填を希望され、詰めるのを条件に
根の処置を他医院で行うことをお願いするも
同年9月 夜も眠れなくなったと電話連絡
他医院には行きたくないと懇願され
浸潤麻酔下で抜髄を試み
「ねぇ 約束の磨くだけじゃ無く甘いものをさぁ~」
と軽く質問すると
「あぁ、分かってても食べちゃいます!」
迷い無く神経を取る事に集中出来る返答に
正直に言ってくれて助かるワァ~
その言葉の真偽が分かる多量二次う蝕の存在
でも、神経は生きてるんですね(ーー;)
同年の10月早々、崩壊歯質の修復をして
ラバーダム下での拡大・消毒・仮詰めして
レントゲンでも伺えた側枝の存在!!
ファイリングでも違和感が・・
だから、自費で根の処置を勧めたんだけど
<じゃっ お前なら どうする?!>
タクシーアプリの宣伝じゃあるまいし・・・
同伴されたお父さんが
「この後どうすれば良いんでしょうか?」
と言う素朴な質問に
「本来、二十歳までは待った方が良い冠に・・」
「あと四年もあるのですが・・」
「ですよねぇ~(ーー;)」
とりあえず被せ物の材質とその利点・欠点を説明し
「とにかく、まず根の先の病気を治すことに集中しましょう!!」
で、ひとまず考える時間をお互いに作って
一ヶ月後の根の処置に、 集中!!(^_-)-☆