久々のいきなりの受診
令和3年11月後半 最近殆ど無い突然の来院
「十年近く歯医者に通って無くて・・
出来ればこちらで面倒見て頂きたくて来てみました。」
と言う丁寧な挨拶が有り、そこから
「入れ歯が壊れたから作ってて欲しいんだけど・・」
「その壊れた入れ歯はお持ちですか?」
「使えないと思ってゴミ箱に・・」
「残念ですね、それが有れば修理して・・」
「えっ、じゃ取ってきます!捨てたのさっきだから。」
それから待つこと30分
十年以上前に作ったきりで
初めて壊れたと言うことですが
使い込んだ入れ歯に感心すると
「2本くらい抜いて欲しいんだけど、ぐらついた歯を。」
で確認のためレントゲンを撮ると
確かに、でも2本で済むのかが(;゜ロ゜)
で、お口の中を見ると案外 歯肉がシッカリしてる(O_O)
「その抜いて欲しい歯は痛くなるんですか?」
「入れ歯をすれば問題は無いんだけどね。」
「噛めるんですね?」 「噛めるよ、なんとか・・」
それを聞いて、迷わず
速効で修理すると
「えっ、前よりしっくりくるなぁ~。」
にピンときて
「作り替えれば歯は抜かなくて済むんじゃないかと・・」
「型取るとき抜けちゃわない?」
「ですから、衛生士さんにまず!!」
同年の12月までに数回 衛生士さんに診てもらう度
「歯石を取る前に歯が抜けそうですぅ~(ーー;)」
あまり無理もいけないので、そこそこにしてもらい
精密な型取りは控えて
同月の24日に年内完成に間に合いました。
歯の舌側を覆う関係上精密に仕上げるため
熱可塑性レジンで作る事を技工所さんに
アドバイス頂き 半信半疑でお口中に
無調整で装着すると
「これで噛めるようになった気がします!」
に 慌てて
「噛むのは今まで以上に慎重に!!」
「でっ 上の入れ歯は・・」
そこに来たかぁ~と思い
「ところで、うちに来た理由は?」
「いつもこの前を歩いてて、掃除してるの
見てたから・・あれ先生でしょ?」
「ご挨拶した覚えが無いんですけど・・」
「いや、何度か交わしたよ!」
そうだったんですね、評判とかじゃ無く(^_^;)
で、上の入れ歯は年明けにと予約を取り
令和4年1月7日に来院頂き
「どうでしたか?正月の料理は?」
「問題なかったよ、痛みも無くネ!」
念のため一番気になった舌小帯部分を
checkして、胸を撫で下ろし
「では、上の入れ歯を・・」
「今回はこれで噛めるからいいや!」
そうだよなぁ~と思って 汚れのチェックを
と、衛生士さんが
「まだ上が出来ていないので・・」
で、続きをお願いすると それを制するように
「その前に、ぐらついた右の上前歯くっつけてもらえない?
前の先生が噛んだら取れるって言ってたんだけどね(^_^;)」
左に比べ歯を支える骨が融けているのと、挺出があり
「お蕎麦、かみ切れなく無いですか?」
思わず要らぬ詮索を口にし、義歯新製の誘導をしそうになり
慌てて、接着剤を用意してもらい
入れ歯が外れなくならないように注意し
矯正用レジンで固定をし、本人に確認してもらうと
「えっ、外れない いや 慣れれば・・」
無理矢理入れ歯を外そうとするのを静止して
「今までとは違う丁寧な外し方が必要ですよ!」
と実演指導して安心して頂きました。
本当であれば、予防主体で処置は控えて
じっくり自費診療を進めている関係上
ご自身の要求にあった歯科医院を紹介している
のですが、最初の丁寧なお言葉があったので
最後に、締めの言葉を
「この状態を保つのであれば、噛まない!事ですよ(^_-)-☆」
「噛まないって???」
「丁寧に、ゆっくり、硬いものはなるべく控えて・・」
「食べるな!って事では無いのかぁ~(;゜ロ゜)」
まだ当医院の癖に慣れていないようですぅ~(*^O^*)
で、これで暫くは様子見かと思ったら
「もう一度取らせて下さい!」
衛生士さんが受付で
同月の14日に仕上げのクリーニング
の前に、衛生士さんの一言に刺激され
一寸した工夫をして その場所のX線を撮ることに
うぁ~うぉ~♪ 抜けないのが不思議?!
「この歯が抜けたら入れ歯の作り直しですね!」
「いつ頃? それ・・」
「2年 5年 10年は無理だとして その時は高額入れ歯に!」
「いくらかかるの?」
「20 30 50万 好きなだけ(^0^)」
「・・・」
「だから、丁寧にゆっくり噛んで抜けないようにしましょうよ!」
そして、終わりの無い衛生士さんの検診ですよね(^_-)-☆