自省!予防の難しさ?
2015年9月 母親同伴で7歳の時に初診来院
乳歯と永久歯の交換期であり
頑張って磨いていることが伺えるお口の中
とりあえずレントゲンを撮り
処置必要な歯が2本とお伝えするも、様子みたいと
予防でしょうか? 様子見って・・
2016年6月 処置希望で再来院
前回お伝えした右上の乳歯の虫歯が拡大し
頬側の歯肉が腫れてきています。
予防の話しは手短にして
奧の乳歯の根の処置をして
2週間後に歯肉の腫れが引いたのを確認して
手前の乳歯は根の処置をせず詰めて
さぁ 予防の話しと思いきや 来たのが
2017年8月 下の歯に穴が空いてきたというので
年齢的に全体のレントゲンを撮ることにし
希望の右下の乳歯を軽く詰め
それっきり(ーー;)
2018年2月 詰めた所が取れたと来院
X線で 処置の必要性は疑問でしたが
奧の乳歯と同じように根の処置をし
思った様には詰められなかったですが
それより予防だろうと思ったのですが
次の来院が・・
2021年11月 運良く?1人で来院したので
大人になったことも驚きでしたが
やっと念願の指導が出来ると思って染め出し
歯ブラシ持たせて指導をすると
希望が虫歯の処置のよう!?
「やるとなれば、5~7箇所になるけど・・」
「お願いします!」
確かに、虫歯の拡大する危険性を無視して
予防に固守して痛い目を見た患者さんもいたし
まずは、本人の希望に合わせて
理想は チョット脇に置いておきましょうか
同年の12月より処置開始
目に見て分かる本人も自覚の
上の歯の頬側の比較的処置しやすい箇所
上の前歯でよく見るとと言う大きさの詰めにくい箇所
なるべく切削を控えエナメル質を残す様に
左下の奥歯はX線の画像が無いと予後観察にしやすいですが
前回の投稿記事にあった歯髄壊疽になる可能性が高い
予防の失策と言える結果になった症例に類似しています。
詰めて終了にするには心配な理由が
最終日に確認した清掃状態と歯肉の炎症
予防が壁餅にならないようにするには
今流行の接種(処置)?に頼らず
地道な予防対策
自分に合った自分が出来る
生活習慣の改善!?
「それって、なんですか?」
に即答出来ないのが
要自省? 幼児性ともいえるかな(^_^;)
で
令和4年1月中旬 アポイントに彼の名前?!
「えっ なに?もう詰め終わったでしょ!」
受付に問いただすと
「出ました健忘症! お肉の腫れが引かないと
詰められないからって言ったの覚えていません?」
「詰められないことは無いっしょ? あっ
予防の脅し作戦のことかぁ~(^_^;)」
この状態でどう評価するか?
「磨いてきたんだよね?」「はいっ!!」
おぉ~イヤに自信たっぷり
「これ見てどお? イメージ通り?」
「・・・30分磨いてるんだけど・・」
「毎回?」「寝る前ですけど・・」
で、磨く限界を身をもって経験してもらい
処置の経過を見せながら
「あんな小っちゃな虫歯を詰めるのに
こんだけ自分の歯を削るってどう感じるの?」
「・・・」
「もう、虫歯は作らない方が良くない?」
「そう思います け ど 」
ちょうど良い題材があったので反対の
同じ位置にある虫歯予備軍を見せて
「やるかやら無いかは自分次第、その白く濁ってる場所
虫歯になろうとしてるんだけど分かる?」
「色が違うのは・・」
「その場所のcheckはしていった方が良くない?」
あとは本人の意思次第 アポイントを取って
帰るかどうか・・
「じゃ、次のアポイントを取ろうか?」
駄目じゃん、本人に言わせないと(;゜ロ゜)
受付の悪い癖!!