魔法の処置？！ ドックベストセメント
当医院の方針を理解している
あるグループの紹介で
2014年8月に痛みで来院
二人お子様を連れて
その上に仕事をしている
超前向きなお母様
初診の時は下の子がお腹の中にいて
歯に穴が空いたと来院し
処置を控え衛生指導で
出産をしてからの処置を約束し
出産して1年ほどしてからの来院
こんな深かったかな？
前の記録(写真）が無いのは
サービスしたからだったかな？
もう少し早ければと
嘆いてはいられず
本人の希望が
「神経は取らないで！」
のあとに
「ドックベストセメントで」
だったので、とりあえず
痛みを止めるため
汚れを耳かきのような
道具を使って掻きだし
痛みを止めて消毒効果
がある薬を付けた後
ユーカリの成分が主体の
セメントで蓋をし
痛みの様子を見るよう指示
するより子育てを頑張るよう
歯のことは心配しないようにと
希望の処置はすると約束を
してしまいました。
一ヶ月後の2014年の9月に
痛みが治まっていることを
確認し 以前詰めた物を
丁寧に除去した状態が
これ
一寸深いとは思いましたが
まだ神経が生きているので
約束通り
ドックベストセメントで
一次塗布
そして二次塗布
思ったようには
上手く詰まりませんが
なんとか形を整え
仮の詰め物をし
近々来院するよう
指示をして終了
受付で子育て談義に
私の妻と談笑
それが仇となったか
次に来たときは
2016年8月
殆ど詰め物が外れて
でも痛まないと
また丁寧に詰めた物を
掻き出したた状態が(;゜ロ゜)
一次塗布のドックセメント
は残っている模様
ここで、神経の処置の
話しをするも
本人は前向きに
保存を希望
期待に沿うよう
丁寧に
二次塗布まで行い
仮の蓋をする時に
前回の教訓を活かすべく
そのまま終わらせず
金属を使った修復を
して頂くように説得し
麻酔下で削ることに
そこで問題は、泣きじゃくる
幼子！
この時とばかり受付の妻が
「おんぶひも貸してもらえる？」
お母さんは平気でしょうが
私としたは色んな事を考えて
「預けて来るのは・・」
と口から 男ですね
「そんなの、時間が勿体ないわよ！」
で、急がされる格好で削って型取り
金属のsetまで何とか赤ちゃんを
なだめる、いや泣かせながら
終わったときには赤ちゃんは寝てる
私は額に汗、妻は背中が汗とヨダレ
というこの歳ではならの対応で
何とか本人の希望に合わせた
処置ができたと自画自賛
それをくつがえされたのが
2019年2月同部の痛みで来院
第三子を負ぶって(O_O)
手前や反対の親知らずに
しっかり虫歯をこしらえて
とにかく、親知らずを抜くことを
先にやらせていただき
手前の歯の神経を処置しようと説明すると
「時間が掛かる処置は､仕事が暇になる
4月以降にしたいの！」
で、来たのが2019年10月
歯が無くなってるし
金属詰めたあれだけ頑張った
ドックベストの処置した歯が
根の問題(神経の壊死）を起こし
感染源になってる像がレントゲンで
確認され、ご本人にそのことを伝え
根の処置をするのに金属を外すため
楔を入れてテコ原理で押しだそうとしても
歯が揺れて外れず 改めて金属の修復が
優れているかを実感しつつ
金属を削り飛ばしその下を見ると
合着用のセメントは残っていて
ドックベストの周りは確かに
歯質が強化されているように見えます。
されど、レントゲンの像が物語っているので
セメントを全て取り外し
中を覗くと
うーん、神経がやはりやられてる？
独特の臭いがしてきます
当然、麻酔は必要なく
ご本人の負担は
お子様の絶叫に耐えること
臭いに関しては、気にならないと
ということは
普段からその臭いがしていて
慣れていた可能性があります
写真で神経がミイラ化して
線状にでてきた茶色い物が
見えてきます
この後、手前の歯の神経も処置し
当面は冠を被せずそのままでいるとのこと
この経過から
5年間にわたる希望を売り物にした
ドックベストセメントを信用し
患者さんと歩んだ道は・・
決して無駄脱だったとは
言えません 言わせません？！
だって、魔法だから
基本 虫歯も歯周病も生活習慣病
この方は、何とこの状況で3児の母に！
そしてその子達のためによりよい環境を
提供したいと旦那様と別に働いている超多忙な方
自分のための時間など出来るはずも無く
生活改善は暫く望めないとすれば
この状態は進行して行かざる終えないでしょう
治らないものは治りません
抜くまでは
ので、少しでも進行を抑えるよう
歯の崩壊を極力抑えるための色んな処置
保険だけでやれる処置には限界が
名医は違うんでしょうけど(^_^;)
Follow me!
