紛失注意! 取れた歯の詰め物!!
よく電話で
「詰め物が外れのでみて下さい!」
と問い合わせがあるとき、必ず聞き返すこと
「外れたのは金属ですか? 手元にありますか?」
歯をなるべく削らないため 予防と言えるかは
異論が聞こえてきそうですが こちら
2002年からの受診で、主に入れ歯の修理だった
自己管理に非常にストイックな患者さん
2004年の1月に詰め物が外れたようだと来院
どうやら欠片は飲み込み済みのよう
レントゲンで詰め物の下の虫歯は
さほど大きく無さそうなので
汚れをキレイにし
詰め物の下は金属が
脱落してから処置することに
とりあえずプラスチックで
詰め足して、虫歯の進行を
抑えるための衛生指導をし
様子を見てもうことに
2007年5月に同部の違和感を訴え
来院されましたが
痛みがさほど出ないので
金属が外れるまで待つように
指示をしました。
次に来られたのが
2016年4月 反対側の金属の詰め物が
外れて来院
以前の歯はどこかでやり直したか?
そこは触れずに
外れた金属と
歯の適応をみて
「これは、また付けられるけど
すぐ取れるんじゃ無い?」
とやり直しを勧めるも
「とりあえず付けてもらえませんか?」
その言葉を待ってましたと
金属をキレイにし
歯の汚れも取れるだけ取って
なるべく口の中で融けない
歯と金属に接着しやすい
セメントで再装着し
「1年以内に外れたら
やり直しをしましょう!」
反対側のやり直しが相当嫌だったか
私の、取れた物はなるべく付け治すのがbest
を覚えていてくれたのでしょうか?
2019年9月に再び外れて来院
やはりこの方は
虫歯の再発が抑えられる方だと
確信し
「どうします?また付けますか?」
の質問に
「どのくらいもちますか?」と不安そう
不安を持たせるのは避けたかったですが
「多分、今回の保った期間の半分くらいでは?」
ツイ本音が口から
「でも、また付けることは十分出来ます!」
先にそう言えば良かったか
「今回は入れ歯の修理もあるから
ちゃんとやり直してもらいます!」
私の嫌いな処置に
暫くやってないし
拡大鏡が邪魔に感じ
ハズキルーペに頼る
日常診療では
このくらいに
技工所さんは
上手いんですよね
比較的(^_-)-☆
何とか前回の物より
適合と噛み合わせは
改善出来たかと
これも自己満足ですが(^_^;)
2019年10月後半に衛生指導を
受けに来られたので始めに取れて
当医院でプラスチックを詰めた歯の
詰め直しの件を聞くと
「あれっ こちらでやったとばかり・・」
十年近くそのままだったはずは無いですよね
他医院での処置も、有りだと思います!
ただ、何処でやってもやり直して
歯の詰め物は新しくキレイになっても
ご自身の歯は元に戻ったり、虫歯が小さくはなりませんね。
単純な疑問として
「なんで、詰めた物が外れるの?」
30年近く外れない物も有れば
1~2年で外れる物もありますから
理由はともかく、治っていないと言えることは
確かだと言うことではないでしょうか?
そこで、外れてきた状態が違う
別の方の場合
基本、外れた物は再装着がbestと言ってる割には
それに沿えない状態 なのに無理矢理それを望まれる
2017年8月に
外れた金属を持ってこられた方
状態がすこぶる良くないのですが
ご本人の希望に沿って
再セットへ
外目では
しっかり付いている様に
見えますよね
2019年9月 金属が取れたと
電話連絡があったので
カルテを確認し
間違いなくこの外れた歯の
金属がまた外れたと
思って見たら反対の歯の
全く違った形態の金属片を渡され
一瞬手が止まってしまいました
「えっ、この金属?」
やってみないと分からないですね
この場合は
再set出来なくは無いのですが
汚れを取って肝心の外れない
力を生む場所が無くなったので
患者さんに説明し
削り直して金属より
白いプラスチックで詰め直す
説明をして後悔したのは
詰めた後の溝が・・・
必死で磨きながら
形態を付けたつもりが
思うように出来ない
やはり、再セットが良いのかもしれませんネ
白い詰め物の口腔内安定度がご本人の
口の中に対する思いに反映される気もしますし
ノンメタルという巷の流れとは相反する考えですが(^_-)-☆