果敢に予防に挑戦するのは
処置をするという選択肢しか無い それが最善
と思い込んでいたのを止める切っ掛けとは
この方の場合は
2010年5月 1年前に他医院で処置した歯が痛み
出したことで当医院を始めて来院
レントゲンで処置内容を確認し保険治療で行った
ということを踏まえてまず衛生業務について
衛生士さんにお願いし、痛みに対しては咬合調整
にて消炎を行い3回ほどの来院で来なくなりました。
2013年10月に指導時の注意事項が気になった様で再来
気にしていたはずが・・ということで
今回は4回ほどの来院 どうやら医療関係
のお仕事をされ忙しいため来院困難のよう
2014年10月 検診希望で来院したとき
衛生士さんから左上第二小臼歯のカリエス?を
指摘されるも3回で終了
2015年10月 右下の違和感を訴えながらの検診来院
ご自身の仕事場に口腔外科が有るのを考慮し
その違和感の原因になりそうな親知らずを
そちらで抜歯してもらうことを提案する。
2016年10月 検診で来院
歯周病のコントロールは出来そうでも汚れと虫歯に
多少の不安がありましたが、本人の意思を尊重し
右上第二小臼歯のコンタクトカリエスはそのまま
いつもの下の前歯の舌側の歯石除去を行い2回の
来院で終了
2018年6月に右下第一大臼歯の痛みで来院され
全体のレントゲンで確かに根尖の炎症が認められ、
咬合調整だけでなく根の処置のやり直しを
金属土台の除去による歯根破折の危険性を踏まえ
消炎を期待しするかどうかをよく考えていただき
同年の7月に処置希望をされたので念のため右上の
小さいレントゲンで再確認し再治療に入り
歯牙破折すること無く金属土台が外れた様なので
根尖の炎症を消退する薬剤を二度に分けて挿入し
同年の8月に仮歯にて症状改善を半年待つ予定が
11月に仮歯が破損してきたため
12月に御本人と相談し保険で修復 咬合圧を
軽減する形態に修復させて頂きました。
2019年12月における刷掃と虫歯の状態が・・
御本人はこのまま予防をしていくという決意を表明
2024年6月 検診来院で確認したレントゲンと写真で
5年も来院が無かった割には? 虫歯の拡大が
レントゲンでは確認出来ますが、写真の見た目
と痛みが無いことから御本人は予防(経過観察)
でという意思は硬い様です。汚れの状態はいつも
確認していた前歯の舌側の歯石の付き方や
除去する時のかなり出血を伴う心配な状況
なのですがこれでも虫歯を放っておきたい理由は
おそらく私の説明で、詰めても放って置いても
結果はさほど変わらない最終的には結局抜歯に
至る歯科処置の問題に耳を傾けて頂いたのと
御本人が医療関係者で有るという自負とおそらく
根っからの歯科受診が苦手なのかも・・
同年の7月に念のため来院をお願いして確認すると
もう汚れが歯石になり他の場所も汚れ気味?!
これは前回期間が空いた割には問題が少ないと
うっかり口にしてしまったことが原因かなぁ
さすがにこの状態ではと受付で検診を相談
「次回はどうしますか?」「半年後くらい?」
「それは一寸・・」「では3ヶ月後に!」
の受付での会話に一抹の不安が(ーー;)
妊娠中の奥様を当医院にご紹介頂いた事もあり
当医院にどんな期待をされているのか・・(^_^;)
次の方は、奥様が医療関係の知識が豊富で
当医院の虫歯予防の話しを熱心に聞かれ
旦那様が自然派で理論より感覚を尊重するという
お二人のお子様で4歳になられた健康男児
2021年2月にご両親に連れられて来院したのですが
診療台には乗らずに受付から乗ってきた車に(O_O)
無理強いすることは避け予防の概要をご両親に説明
2023年6月 再度挑戦で来院
なんとか写真だけ撮影することに成功
口腔内の虫歯の存在と永久歯との交換期
永久歯への虫歯の移行が心配され、3回ほど
衛生士さんの指導をお父様と受けて貰いました。
細菌の動きや唾液の酸性度から見て食事や間食に
磨き方の確認をしてもらったのですが
2024年3月に 左下の歯が痛いと訴えだし
お父様に予防(経過観察)より虫歯の処置が必要
と説明するも、とりあえず様子を見たいと
同年の4月に右下の第二乳臼歯部の歯肉が腫れた
という電話が入って来院され、その時には
お父様と本人の処置への了解がすんなり頂け
誤飲等のことを考慮しラバーダム下で根の処置
を始めると介助者から子供の表情がおかしいと
指摘されたとたん目から涙があふれ出したため
急遽ラバーダムを外し、時短を優先して急いで
薬剤を挿入すると更に涙が増え怒りの顔に変化
急いで蓋をして次の予約を取ろうとすると
「暫く時間をおきたいと思います!」
お父様のお子様への気遣いを優先し出来るだけ
早い来日を祈ってその場を終えました。
同年の7月にやっと仮の詰め物が取れたと来院
積載充填をして本人の様子を確認しながら
隣の歯や大人の歯の虫歯が心配だという当医院の
説明が空を切るのは 予防 への大きな期待なのか
私の処置における隠れた問題を過剰に説明した事が
起因しているのか・・(ーー;)
予防という養生法が、処置不用とか処置が悪という
短絡思考に結びつき かえって状況を悪化させ行く
という不安に囚われること無く挑戦する姿勢って
「為せば成る!」というアスリート感覚であって
一般の方にはありがた迷惑だったりして。(^_^;)