結局、避けていた処置を受け入れる事でどうなるか?!


以前の投稿記事で 開業当初から来院され

御本人の希望になるべく沿って!の

第一弾の投稿記事が

患者さんから教わる予防的行為!

「前歯のブリッジをしないでおきたいの。」

と合わせて「入れ歯は絶対入れたくないの!」

を20年近くやってきたけど・・

先送りした問題のリカバーは・・

で一端処置を受け入れると、そこが起点となって

いままで目をつぶってきた問題に意識が向き

処置を助長する指摘をする癖が抜けない私

(;゜ロ゜)

2021年7月に定期検診で右上の小臼歯に

 咬耗と虫歯による歯冠崩壊を指摘し始め

2023年4月に詰めて誤魔化している部分が

 欠けてきて問題が大きくなっているから

 噛むことを極力意識して制御することで

 処置を避けられたらと言いながら

同年の12月に残存歯質の破折もあって

 神経の処置をしてある程度噛めるような

 形態付与の為の補綴という一見矛盾した

 考えで修復をする事に

 歯軸や残存歯質の問題を考え、本来は歯周病の

 観点から避けたい連結冠で修復しました。

 そのあとしばらく衛生士さんに見てもらい

2024年10月の定期検診で耳にした

「思ったほど噛めないし、70歳過ぎて

 最後まで入れ歯は出来れば避けたいの!」

 という訴えに、今までの治療計画を変える

 時期に入った気がしたのは

2023年9月に右の上の補綴をする前に撮った

 レントゲンで、本人が噛まないようにしてる

 と言いつつ左を使っていることが良く解り

 噛みにくさは右の補綴の不備だけでは無さそう

 だと感じたから・・ そこで、このままでは

 左の上下第一小臼歯が動揺し始める可能性が

 高いということを患者さんに説明し、まず

 左下の犬歯と第一小臼歯を補強するため

 連結固定をすることと左下即切歯の挺出の

 改善を補綴により行う事を提案しました。

 梃出歯に対し理想的には小矯正を考えますが

 今回は患者さんが口の中の異物感を極度に

 気にされ、「もうこの歳で矯正は・・」

 という返答を聞きその意思を尊重して

2024年10月の中旬に冠を外し仮歯にすることと

 左下中切歯の根の処置を始め、技工士さんに

 形成のチェックをお願いし、仮歯の延長を依頼

 10月の下旬に左下中切歯の根の処置と既成の

 土台作りをして全体の再形成と印象を行い

 仮歯で最終修復形態の確認を口腔内で行い

 御本人の納得も得られたので

同年の11月下旬に本歯をsetし、改めて左上の

 第一小臼歯と前歯の連結補綴の要点を説明すると

「出来れば残った自分の歯で噛みたいの!」

 という真っ当な意見が飛び出しました。

 確かに20年以上噛むのを我慢して前歯を

 削らず我慢していたことを考えると、私の

 診断を押し進めるのは妥当性に欠けると考え

 とりあえずはこのままで噛めるか様子を見て

 もらう事にしました。

2024年2月→10月の左上第一大臼歯の舌側歯肉

 歯肉後退は認めても炎症コントロールは

 それなりに出来ていた感じですが

2025年2月の検診時に、同部の炎症と動揺を確認

 御本人に聞いてみると、間違って噛んでしまう

 事が多くなっている気がすると・・

2025年5月 突然電話で前歯が取れたと連絡が入り

 記憶にあるところでは3度目の正直かと(^_^;)

 そうは言っても歯が無い状態は避けたいので

 外れた人工歯をもう一度もとに戻したときに

「あらっ 前と違う嚙んだ感じだわ!」

 という話になり、レントゲンを撮影させて頂き

 思った以上に嚙みやすくなっている感じなので

「左上のブリッジと連結冠はやった方が安心です!」

 強めに押してみたのですが、その場は修繕で終わり

 次回来られたときに最終判断を聞くと

「前歯だけのブリッジでお願いします!」という返答

 昔なら自分の考えに沿わないことは責任問題上

 しない! か再説明を繰り返す姿勢で患者さんの

 根負けを誘導していましたが、今回はすんなり

 技工に形成のアドバイスと仮歯に印象補助具を

 依頼し、臼歯部との連結構想を相談し

2025年6月にブリッジ作成に取り掛かりました。

 その時に将来臼歯部に問題が起きたときの対処

 を考えた補綴物の形態を付与することを告げ

 その費用は問題発生時まで据え置くことにし

2025年7月初旬に技工物が出来てきて模型上で

 形成や補綴形態のチェックをして

 正中の位置のずれた量やバランスを再確認

 私の行った形成ではこの位が限界だと感じ

 口蓋部の舌側クリアランスが問題で

 今回は歯髄症状に対する穴開けは避け

 後続永久歯が問題を起こしたときの

 連結部形態の付与を確認し

 御本人に形態と色のチェックをして頂き

 少し隣の歯との色合いに悩まれたようなので

 友人の従業員と受付の妻とで話し合って頂き

 OKが出てから咬合の調整に入り

 かなり入念にチェックし合着しました。

 その後2度ほどお目にかかる機会が有り

 何気なく状態を確認する問いかけに

「問題が無く嚙めてます♪」だったのですが

 一週間も経たない予約外の時に電話があり

「なんか奧の歯が腫れたみたいで・・」

 慌てて受診の予約を取り、会うなり

「痛みは無かったんですか?」の質問に

 苦笑しながら多少の違和感が数日前から

 あって昨日なんか腫れた所から液体が

 出たようだと

 お口の中の状態と痛みが無いということから

https://youtube.com/shorts/12TSKztcjQ8?si=h42TWUf5fK6xuwHe

 数年前にある情報の元で現象の確認に協力頂き

 実際に目の当たりにしたことで将来的な問題が

 危惧される可能性を心配したことが思い出され

 少し前のめりになったのですが、そこは冷静に

 レントゲンと顎下リンパ節の触診から

 まずは通常の過剰咬合圧を調整する事を念頭に

 梃出予防と咬合支持で当てた部分を解除し

 ペリオクリンと食事指導をしました。

 いままで、人工歯を貼り付けて嚙むことを

 極力避けてきたのにその部分が補強されたと

 いう安堵が嚙み過ぎを誘導したためであれば

 次に来るのは・・ 第一小臼歯?!

 ずっと、嚙まないで自分の歯を守るという方針で

 20年間以上頑張ってきたのに、その方針転換を

 してしまった私の診断ミスか高齢現象か・・

 出来れば御本人の希望の あと十年入れ歯を

 回避する事ができますように! と祈る思い

 と 何で最初の方針を変えたのかという

 自責の念が

「大丈夫よ 駄目なら諦めるから(^0^)」

 そうはいかない予測不能な高齢者問題?!

 そこにIgG4症候群という新たな視点が・・

 (;゜ロ゜)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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