患者さんの希望に応えられないのは、


「では、自費でかまわないので!」

という、本来は嬉しい応えに対して

「今までの流れをレントゲンで・・」

と、被せ物を諦めてもらう説明に(ーー;)

そんな患者さんとのやり取りになる経緯が

2011年5月 左上の歯の違和感で来院

 レントゲンと口腔内の状況より、問題は

 多肢に渡りそうだと感じ まず衛生指導で

 咬合圧に関しては生活指導を考慮し経過観察

同年の8月に左下第二大臼歯が凍みる?

 という訴えに、上の歯より先に根の処置をし

2012年7月に主訴の左上第一大臼歯を抜髄

2013年3月 左下第一小臼歯の痛みと腫れで来院

 仕事と余暇の過ごし方のアンバランスを正すよう

 説得するも、とにかく早めの処置を希望され

 レントゲンから同側第一大臼歯を残すため

 ブリッジを切断し第一小臼歯のみを抜歯

 4月に保険の入れ歯をその規定内の設計で作成

 おそらく作った入れ歯では噛みずらかったのか

10月に右上第一大臼歯が痛み出し、迷わず抜髄

 左の第一大臼歯は残存困難で補綴しませんでしたが

 左より残る可能性が高いと感じたので右は補綴し

 保存性を高める運動療法や姿勢のことを伝えるも

 仕事が忙しいようで真剣には受け止めて頂けない感じ

2014年10月 心配していた前歯の動揺が始まり

 矯正して固定する為の生活改善をという提案は

 ほぼ本人の耳には入っていかない生活環境なのだと感じ

 本人の了解をいただき右上中切歯を抜歯し

 一般的なのブリッジは避けたほうが無難という

 提案には耳を傾けていただけたので

 同年の11月に保険で入れ歯を早急に作成

 御本人の仕事の関係上 来院が難しい事もあって

 入れ歯の調整や歯周病のメインテナンスが手薄に

2016年5月に左下の入れ歯が補強のメタルを破砕して

 パッカリと二つに割れて突然の来院 割れたこと

 にも驚きましたが、御本人の体調に関する心遣いが

 全く感じられないことに無力感を感じ

 とりあえず即時重合レジンで修理をしながら

 多少の痛みが有る右下第一大臼歯をレントゲン読影し

 食物圧入の違和感もあるという御本人の訴えに従い

 抜髄し、修復処置がをその対合する高度の歯周病罹患歯

 ではありましたが歯質残存状況を考慮し

同年の6月に保険で鋳造冠をset

2019年5月 上顎左右第一大臼歯の歯周病悪化?!

 の様ですが口腔内が衛生状態の割には消炎傾向を感じ

 無駄だとは思いましたが暫く衛生士さんにお願いし

同年の9月に歯周病のことより入れ歯の作り直しに着手

2020年3月 また虫歯の進行で右上第二小臼歯を抜髄

2021年に入って今度は左下第二大臼歯の違和感を訴え

 口腔内所見より抜歯の提案するも頑なに拒否され

2023年12月 右下の第二大臼歯の虫歯を充填希望され

 レントゲンで虫歯の大きさと経緯から抜髄が妥当では?

 と説明するも「神経は大切でしょ?」という返答に(^_^;)

 痛みもさほど無く本人の意思は硬く耳閉様なので

 その意思を尊重(諦め?)し充填処置をしたのですが

2024年6月 同部の激痛で来院され

 この時は私の説明をすんなり聞き入れて頂き

 抜髄処置とビタペックスにて根の処置をし、この後

 どんな処置と問題が有るかを説明して次回答えを

 聞いてから処置に入るという流れで

 まずは衛生士の処置を!となったときに唐突に

「自費でセラミックをお願いします!」

 という当医院の経営状態を察して頂いたのか

 真意は分かりませんが結論の早さとその内容に

 不安を覚え、その中で一番気になっていた事について

「もうそろそろ第一線の仕事から離れてご自分の時間を

 健康のために作れませんか?」と問いかけると

 「あと3年はこのまま仕事をします!」という

 想定内の返答を頂いたので、数枚のレントゲンを

 見てもらいながらながら自分の記憶を辿りつつ

 「今までの流れからすると、手前の私が処置した

 金属の冠が抜歯適応になって来ていることからして

 自費でセラミックをしても同じように5~10年後には

 その処置が無意味な状況になると予測出来ます。」

 と、価値の押しつけ(不知未来)にはなるのですが

 御本人の決断された内容に待ったを掛ける説明に

 「では、どうすれば?」

 「冠を被せるのでしたら保険がbestかと。」

 「ということは他医院へ行けと?」

 「少なくと当医院では3年待ってそこから

 ご自身の身体を第一に考えられる生活環境に

 なってからどうするか決めるのが良いと思います。」

 御本人はその会話からどう判断したら良いか

 納得出来た様な出来ない様な状態でしたが

 結局プラスチックの仮詰をすることに

 御本人の意図とは一寸違う処置になったのと

 当医院の経済状態を考えたら果たしてそれは・・

 でもそこは父の教えに沿っているようにも(^_^;)

 また息子に窘められちゃうかなぁ~

 「嘘は付くな! 本当のことは言うな!!」

 患者さんの希望をくみ取る事を優先すべし

 という商売原則に反しているのは百も承知?

 「そろそろ、ソレ!もういい~んじゃない?」

 妻のアドバイスがウーバァの様に♪

 

 

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