歯に詰め物をするときの祈り?
患者さんのお口の中で虫歯を見つけたとき
まず詰めることを優先しないのは・・
この方のお母さんが2010年の9月に
当医院に痛みで来院された根本原因が
その詰めた物のやり直しの結果である
可能性を機会ある毎に説明したからか?
2016年1月に 12歳になった娘さんを連れて来られ
とにかく予防をしたいという希望に、当医院で出来る
効果的だと考えられる母子共に行う予防行為の時期は
とうの昔に過ぎてしまっていましたが 拝見させて頂いた
口腔内の状況でお母さんの思いが良く分かったことも有り
御本人の感情コントロールが難しい時期ではありましたが
2020年2月頃まで、何度か衛生士さんの予防レクチャーを
受けて頂きなんとか詰めずにCoという枠の中で経過観察
していた中で
学業の問題で来院が困難になった事と
親知らずの放出が(ーー;)
2024年8月 夏休みを利用して帰国したと連絡が本人から入り
来院し一目見るなり成長ぶりに思わず話が弾んだのですが
やはり、海外生活で身体のことをいたわる時間は少なそう
本人に「抜歯という方法が一番かもしれないよ!」
と諭したのですが「絶対ぬきたくない!!」
という希望を優先させ、場所的に詰めにくい=磨き難い
ことを体験して頂き来年の帰国を祈る思いで待つことに!
次の方は、兄姉妹の一番下になる方なのですが
2011年8月 ご長男の歯がこのような歯で受診の時、彼女は幼児期で
2013年5月 お姉さんの左上第一大臼歯虫歯の相談で来院したときも
一緒に来ていて歯医者を怖がるそぶりも全く無く
2014年1月にお姉さんの相談があった歯の処置を
乳歯脱落を切っ掛けにドックベスト応用する時の
説明や処置の時も 私は関係ない! って感じ
2015年1月 お姉さんが処置した歯の歯牙破折が問題で
予防重視で行くか、処置重視で行くかを話し合っている
ときもはしゃぎながら聞いていたような・・
2024年8月 お姉さんの定期検診にも一緒に来て
衛生士さんからそろそろ詰め直した方が良いと
指摘が有り、レントゲンで外目以上に虫歯の中は
問題が無さそうだという説明などもしっかり聞いて
いたその彼女の虫歯へのイメージがあってか
2016年12月検診希望で6歳の時に始めて受診した時
上下左右の第一大臼歯に虫歯の足音が・・
でも本人は、全く問題は無く感じているみたい。
翌年に本人が左下の大臼歯の黒色に気付きだし
2019年7月の時は虫歯が明らかになってきたのですが
お母様と本人の予防重視の意向を踏まえて無処置に
しかし
2020年8月に右上第一大臼歯の虫歯は
明らかな穴に拡大していることを説明し充填
その時に左下の虫歯をどうするかを話し合い
そこでも、本人は「磨けば良いんでしょ!」
2021年5月 検診で来院したときも 左下第一大臼歯
の虫歯についてどうするかお母様より本人に
問うてみると「やってるから(歯磨き)!」
「詰めてもらった方が安心です。」というお母様
そんな感じで止む無く充填 他の虫歯は・・
2023年11月 検診の時は本人よりお母様と相談
本人の「頑張る!」にお母様も期待し経過観察
「磨く のと 生活の見直しもね(^_-)-☆」
と サラッと刺激して二人の反応を確認
2024年5月に検診時にパノラマレントゲンで確認し
「本人に任せていますから、やっているとは・・」
の苦悩の言葉を拾いながら
左上の第一大臼歯の虫歯を充填
同年の8月に右下第一大臼歯の一見小さそうな虫歯を
予防として経過観察するのは危険だというお母様との
話し合いで詰めることに。「えっ それ痛くない?」
本人の予防という希望が無処置だという流れに反している
という憤りと不満が態度と言葉に表れている様で、処置時の
本人の無意識(舌)の抵抗があったためラバーダム使用
これでなんとか虫歯を食い止めたい!という祈りは・・
「だったら、最初から怪しいところは詰めるべき!」
「予防って言ったじゃ無い!」
にかき消されそう(^_^;)
次は当然祈りがMAXになる対象者なのに空ブル感覚の
以前から投稿記事に紹介している我が家の長男の虫歯
彼が乳歯から6歳臼歯に移行する中での問題に
詰めることをなるべく避ける中でのMI嗜好で
世間では御法度とされるアマルガムを応用し
2016年と2018年の経過まで写真掲載し
その時のレントゲンでの経過が
となっていたのですが、親の手から離れ
世間の波の中で揉まれているうちに
2021年2月の状態がこんな状態になっていると
衛生士さんからの報告が来て
2022年5月にこのような感じになったため
本人と話し合い、折角だから予防でって
同年の8月に再度確認したときは改善か?
と思われたんですが
2024年1月に本人と衛生士さんと妻の意見で
詰めることに、私は気が乗らなかったですが
とりあえずアマルガムを除去して充填をしました。
同年の8月に検診でのヤニ取りを希望したので
念のため前回詰めた歯を確認してみたら
こんな感じになっていると報告が
乗り気はしませんでしたが流石にこのままは・・
真剣に詰めることを覚悟し、いずれセラミックで
充填処置になることをお互いに確認し合って
「出来れば40歳代までは・・」祈らずには(^_^;)
最後は、3歳頃から息子同然の感情移入がある方
彼が就職が決まったという事で東京からの来院
2016年4月の初診の時お互いの再会を喜び
それまでの色んな事があったことがお口の中に
現れていることと、喫緊の問題を解決するため
予防を兼ねた口腔疾患に対するレクチャーをし
とりあえずのニーズに合わせ一時的に見てくれを整え
そのあとから
2018年11月まで歯質強化と歯肉改善を優先し
2019年7月にかけて接客業という問題を考慮し
スナップオンスマイルは常用出来ない事を踏まえ
MIという考えを前面に出しながら処置をし
何とか凌いできたつもりが
2022年6月に臼歯の多数歯が破損してきたと来院
職場の環境変化や子育ての重圧のことも考慮し
控えていた補綴をすることになるのですが
基本生活圏での処置がbestだと考え、近隣の
歯科診療所での処置を推奨したことが・・
2024年8月に当医院での処置を希望して来院したとき
予防とかMIというアプローチ(祈り)が彼にとって
かなり重い負荷になっていたことが伺われました。
ということで、まず有歯髄の歯の問題を対処するとき
レントゲンと軟象除去の写真を見せながら
「神経が残っている歯が少なくなってきてるけど
この歯は前回の詰め物の効果が出てて・・」
いつもの癖が出て要らぬ事を口にすると
「出来たら神経を残して欲しいです!!」
再三、抜髄の問題を説明してきた経緯と私の今の
処置能力からしても抜髄は避けたいという願望が
祈りが呪文化してこんな修復に(ーー;) そこで
私が今後起こりうる問題への対処が出来なかった
場合のいくつかの解決案を語り始める
その理由は、まさに祈りの領域かなぁ(^_^;)